2014年02月11日

技術の把握は特許調査の内容の把握

 研究開発をされている方,技術移転のお仕事をされている方,営業をされている方,その他多くの方とお話しをうかがうと,そのたびに特許に対する多くの考え方があることに気づかされます。

 企業の考え方,製品,業界,事業の方針などによって,製品をどのように開発して販売するかは様々です。
 最良のな特許情報の活用方法も,事業者さんや状況により様々です。


 では,多様な特許に対する考え方に対して,特許調査ではどのように対応すればいいか?

 まず,必要な特許情報がどのようなものかを理解します。
 この作業は自分の想像や考えだけで進めるのではなく,調査依頼をした方の意見や考えを十分に聞きながら行うことが大切だと思いました。
 人により,物事に対するイメージや考えが違います。
 特許調査をする人の考えだけで必要な特許情報を想定した場合,調査依頼をした人との間で必要な特許情報の認識がずれてしまいます。

 例えば,「圧電素子に関する研究開発をしたいので,特許情報を調べて欲しい」と言われたとします。
 どんな特許情報をイメージするでしょうか?
 どんな調査が必要でしょうか?
 特許文献(特許公報や公開公報)に記載された技術情報? 出願人の状況?
 特許出願を想定した先行例調査?
 侵害回避の調査?
 どんな圧電素子? 圧電素子を使った製品?
 それとも,既に製品の製造や販売の障害になる特許が権利化されていて,その特許を無効化するための特許文献が必要?

 また,圧電素子と言ってもスピーカーやマイク,振動センサ,点火装置,ジャイロセンサ,駆動装置,インジェクターなどなど,様々な用途があります。
 何に使う圧電素子か? を理解することも,特許調査のときには大切です。
 (圧電素子を使った技術に関する特許情報を網羅的に調べる,というケースもありますが)

 このように「圧電素子に関する特許情報」と言っても,様々なものがあります。
 自分の想像や考えでは,調査対象となる技術や特許情報を正確に把握することができません。


 特許調査のときには,それぞれの調査の目的や調査をする理由に合わせて必要な文献を想定し,「どんな特許情報が必要か?」を考えます。
 必要な特許情報が決まったら,次にその特許情報を探す方法を考えます。
 この作業が調査範囲の決定,特許分類やキーワードの選択,そして検索式の立案です。
posted by NEDS at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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